top of page
   >天網恢恢

天網恢恢

国際、インターナショナル、グローバル。
一般的にはほぼ同義だが、政治用語として見ると、まるで様相が変わってくる。
まずインターナショナル。
社会主義・共産主義関係用語として用いる。
細かく分類するとキリがないが、国家間の枠を越えた、無産階級の団結を標する際にもちいられる。「世界革命」、「万国の労働者よ」など

グローバル
~経済など言われるように、国家の枠と制約を受けにくいという文脈で用いられる。
実態は資本主義の資本家サイドによって肯定的意味に用いられる。
多国籍企業などはまさにその恩恵をフル活用し、租税回避などの問題を起こしている。

国際
これには注意を要する。
日本とそれ以外の国という言葉であるが、その対象がどこであるかによって性質が変わってくる。
冷戦構造下であれば、米韓と組み、対ソ連・中共・北鮮という意味合いを持ち、逆の構図もあり、最近では聞くことがなくなったが西側諸国・東側諸国など。
いずれにせよ、どちらもいわば利敵売国奴が好んで用いる用語にほかならないのである。
ここに第三世界を含んだ全世界は含まれないのだ。
彼らが第三世界を用いる時は偽善の仮面を被り、他の目的がある事が多いことに注意せよ。

国際連合という言葉があるが、あれは造語であり、united nationの単語のどこに国際の意味があるのだろうか。
連合国=多国籍=国際と無理矢理こじつけないとならない。
国際連盟も然り、いや連盟の方がもっと如実に、数カ国しか見ない・見ていない。見ようとしないという性質と言葉の欺瞞を表している。

以上3つの他国関係を示す言葉の全てが、白人帝国主義から発した、わが国の国益を放棄せんとす売国の徒が使いたがる言葉そのものである。

そして、いかなる国家であれ、現在存在する国家の全てがこの定義によって定められている事を。
台湾のように中共の存在と国連によって「正式」に認められていないというケースから、冗談半分の国家の体を為していない自称国家シーランドやらセボルガやらも存在するが、国家の名を用いた商売や村おこしの類いであることは誰もが理解していることだろう。

近代西洋、白人帝国主義によって生み出される以前の国家の定義とはなんだったのか?
それを知る事は古文書などからしか読み解く事は出来ないが、その全てが自然発生的にそこに暮らす人々の集まりが大なり小なりまとまってできた文化共同体であり、そこから多文化-他民族との戦争・侵略で版図を広げたり、されたりで興亡を繰り返してきた。
その際の国境も海や川、山や森など自然の境界線であり、現代のアフリカのように地図で直線引いたようなものなどではなかったのだ。

だが他国との関係を示すこの上記とその亜種以外の言葉が私には思いつかない。
この定義づけされた人工国家の定義と、西洋近代・白人帝国主義のイデオロギーに染まりきってしまった国家・国際観を超えることこそ、超国家主義であるとだけ理解している。
そして、西洋・東洋とわず、思想といわれるものは、その当時の事情に合わせて産み出された「願望」と「都合」の産物であり、それはまさに人々の意志の言語化。
「人々=民族」の「意志」と言ってもよい。
この2つを掛け合わせたまさに人類史ともいえる党名のおおいなるロマンに私は惹かれたのだ。

令和3年 10/9
 

bottom of page