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近代民主主義の正体

■はじめに
 森垣委員長は、「物事には原因と結果がある」と常に述べている。国家における政治制度は、その国の国柄(国体)の中核をなすものであり、国民の生活に決定的な影響を及ぼすものである。
 ところが戦後日本社会の政治制度である近代民主主義は、国体の中核をなすも
のとして、全く相応しくないものである。
 以下に示す理由は原因であり、それを否定する我らの行動は結果なのである。

 

■個人主義
 近代民主主義は、キリスト教(プロテスタント)思想から生まれた、個人主義
と平等主義によってつくられた政治制度である。
 キリスト教では、人間は造物主(神)が自分の姿に似せて創ったものであり、造物主が創った人間以外のものは、造物主になりかわり人間が管理、支配する権
利を与えられているとする。この造物主が創った人間とは、キリスト教徒と白人
種であり、非キリスト教徒と有色人種は人の言葉を話す動物なのである。
 したがって、人間(キリスト教徒・白人)が管理、支配するべき対象となる。奴隷制とアジア、アフリカに対する呵責のない侵略は、このキリスト教の思想に基づ近代民主主義の正体くものである。
 個人主義とは、個人を至高のものとする思想であり、平等主義は至高の個人同
士には差がないとする思想である。
 まず、個人主義という発想が、どの様な考えから生じたかを見てみよう。

 

一…人間ひとりひとりは、神が創ったものであり、この世における自然や動物を
支配管理する権利を持った至高の存在。
二…だが多くの人間が集団で生活をするようになり、集団生活が円滑に行われる
ための制度が必要。
三…神が創った人間は、原罪を背負って楽園を追われた身だからであり、お互い
の利益を主張して争い、また犯罪をおかすこともある。それらを調停したり、罰
したりする制度がないと集団生活が成り立たない。
四…このようにして人間は、集団生活を維持するために制度を必要とし、この制
度を持つ最大の集団が国家となる。
五…ところが国家や制度は、社会を形成した人間が必要に迫られて作ったもので
あり、神が創ったものではない。
六…一方、人間は神が創ったものなので、人間が作った集団や制度より、個人の自由や尊厳を優先しなければならない。
 ここに個人主義という思想が誕生する。

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