超国家主義『民族の意志』同盟
反デモクラシーこそ、維新変革の剣
~デモクラシーはわが国を滅ぼす
「第四の維新」塾より
1・外来デモクラシーの実体
いま、デモクラシーという外来イデオロギーが肩で風を切って世界中を闊歩している。
特に戦後わが国においては、デモクラシーに対する批判中傷は、「正義を否定する悪魔」と同義語となり、ひたすらデモクラシーへの無条件服従が行われてきた。
デモクラシーは「民主主義」と翻訳され、民主党は基より、自由民主党、社会民主党はじめ政党の名称にはほとんどが取り入れられ、まさに「われこそが民主主義の守護者」たらんとする風潮が横行している。
やれ「政治改革だ!」「政治再編だ!」
と高唱する誰しもが、
「民主主義が危ない」「民主主義を守れ」
と叫び、
「では誰が一体敵なのか?」と思わざるを得ない始末だ。
ではわが国で「民主主義」と呼称されているこの外来イデオロギーの中身は一体どのようなものか?
果たしてこのイデオロギーが、このこれに取って代わるものが無いほどの「崇高」で「理想的」な思想形態であるのか?
それほど過去の人類史は暗黒で抑圧的であったものであるのか?
たとえばわが国において、鎌倉時代、江戸時代は、不自由・不平等な社会であり、とても人間が住むに値しない社会であったのか?
まさに、世界各地の現地の慣習風習や伝統的イデオロギーをすべて「封建的」「前近代的」遺物として蛇蝎し否定捨象することによって、画一的イデオロギーを世界に押し付けようとする西洋白人の魂胆に気が付かねばならない!
そこには、西洋・キリスト教白人のでっちあげた近代文明こそ人類史上最高傑作であり、この「白人=主人、非白人=奴隷」の思い上がった世界秩序を建設維持させようとする狡猾な策略が見え隠れするではないか!
2・デモクラシー=近代化=白人優越史観
「デモクラシー」をわが国で真っ先に翻訳した吉野作造は、これを「民本主義」と称し「主権は人民」であり、「国家の主権の活動の基本目標は政治上人民に在り」と解釈した。
しかしながら、絶対に見落としてはならないことは、
「デモクラシーの背景に近代化あり!」ということである。
また、これこそがデモクラシーをわが国に繁殖させるだけの要因であったことを忘れてはならない!
すなわち、デモクラシーとは、第一に、白人覇権の世界秩序に基づいた白人の為の政治イデオロギーであり、第二に、非白人に対しては白人優越世界に服従させる精神的呪縛となっているという事実である。
この事項を鑑みれば、デモクラシー化された非白人国家が白人と同じ土俵には立てぬ(=人種差別)ことを忘れてはならない!
白人の「近代・西洋・キリスト教」文明が、有色の野蛮人を指導してやるのであり、この「正義」に対する抵抗や反抗は「人類進歩に対する犯罪」であり「犯罪者」を「神に代わって成敗する」のは白人の当然の権利とする重いあがった思想が根底にあるのだ。
この事象が西暦1492年コロンブス侵略以降五百年経た今も継続しているおぞましい事実を、われわれは、西暦1991年湾岸戦争、アフガン戦争、イラク戦争で繰り返され見出せるのだ!
「文明の名によって野蛮を成敗する」とする当時の米大統領ブッシュの呪われた言葉こそ、近代白人の侵略遺伝子にほかならないのだ!
3・わが国の近代国家化へ変遷
このおぞましい近代化とわが国の関係について考えてみる必要がある。
第一時期は西暦1853年ペリー来航、1854年日米和親条約による白人帝国主義国との遭遇である。
これが起爆剤となり、列強の侵略に対する臨戦国家建設が促進され、西暦1868年の明治維新により大日本帝国が誕生。
「富国強兵・殖産興業」を基軸にした対白人強力軍事国家を構築した。
もっともこれは、日本が求めた近代国家様式であり、しっかとした「和魂洋才」を内在したものであった。
第二時期として近代化の積極活用期があげられ、わが国の世界への台頭時期である。
西暦1895年日清戦勝、同1902年日英同盟、同1905年日露戦勝、そして同1919年第一次大戦戦勝国として飛躍していったのであるが、しかしながらこの際に大きな陥穽があったことを忘れてはならない。
すなわち、わが国の英米アングロサクソン陣営への傾斜であった。
確かにわが国の周囲における危機的状況を打破するためには、英米と提携する必要性が不可欠であったが、これとても冷厳な外交と照らし合わせてみれば、英米アングロサクソンの支那支配およびライバルであるロシアへの牽制に日本を活用することで、利害が一致した一過性政策に過ぎなかった。
しかしながら、これ以降、英米の甘い誘惑にまんまと乗り、英米アングロサクソンの巧妙にして冷酷な侵略策略に引きずられていくのである。
わが国は、他の有色人種と異なり、アジア・アフリカ全体を念頭に置いた指導者としての自負があり、そのために「アングロサクソンの東亜支配ための代貸し」に留まることを好とせず、アングロサクソンの逆鱗に触れるが如き「有色人種」の英雄的行為を実施していく。
現に西暦1920年、国際連盟常任理事国であったわが国が世界で初めて「人種差別撤廃提案」を連盟に提出する。
この「理想」は世界で歓呼をもって賛同されたが、肝心の英米が反対したため、「全会一致」を原則とした連盟においては否決されてしまったことは明記せねばならない。
この一件をもっても英米が「手下」と目論んだ日本が、次第に「有色人種=反白人」の英雄へと変貌する姿に驚愕し、いよいよ仇敵になっていったことは必然であった。
そして第三時期として、大正七年頃から昭和七年五・一五までの「対日弱体包囲網」の時代へと下る。
わが国を取り巻く世界情勢は、まさにわが国を抑圧すべくありとあらゆる包囲網が敷かれてきた。
所謂「ワシントン体制」である。
九カ国条約、日英同盟破棄。海軍軍縮条約といった対日軍事抑圧、孤立政策が着々と敷かれてきた。
国外からの難題以上に問題は、この暗雲垂れ込める国際情勢に対しわが国民に危機感を持たせないあらゆる策動が行われてきたことである!
すなわち、「軍人蔑視。英米協調。エログロナンセンス」の大正デモクラシーが横溢し、「戦勝国」として「平和に浮かれ」「英米との永遠の信頼と友好」を信奉し、畢竟、「国防は軽視され、国民は弛緩し、政治は堕落し経済は破綻へ走り出した。
まさに、わが国における近代国家の繁栄とは、非白人の白人クラブへの参加をもたらしたが、これこそわが国に対する侵略開始を意味したことを誰が知ることが出来たであろう。(大東亜戦争はこのときに既に始まっていたのだ!)
ゆえに、わが国の大正デモクラシーをもって繁栄時代であったとする現在の歴史観はまったくのデマ他ならず、大正デモクラシーこそ、日本を骨抜きにするアヘン思想であることをはっきりと理解しなければならない!
第四時期として、昭和七年~昭和二〇年の民族覚醒となる。これこそ、反アングロサクソン・反デモクラシー・反共産主義の自主独立時代に突入したのだ。
「自存自衛」「アジアの解放」「白人の鉄鎖からの有色同胞解放」の大ロマンを掲げ世界を相手に戦い抜いたことは改めて記載するまでもないであろう。
そして第五時期として、昭和二〇年以降の占領・植民地化となる。
昭和十六年にわが国の反撃によって世界支配を頓挫させられた白人帝国主義は、原爆はじめ大量破壊兵器を駆使し、よってたかって仇敵日本を屈服させることに成功するや、わが国の驚異的な国力を痛感した戦勝国は、二度と立ち上がれぬよう徹底したアングロサクソンへの隷属化を実施してきた。
まさに精神面にまで及ぶ民族根絶政策に他ならない!
西暦1854年の日米不平等条約調印から97年経た西暦1951年、日米安保条約調印によって、遂にアメリカはペリーから始まりマッカーサーにいたる対日侵略策動の完成を見ることとなった。
以後、与えられた近代国家偶像は、骨の髄まで非日本化されてきた「洋魂洋才」に堕落した!
4・戦後デモクラシーをわが国に蚕食させたのは?
ここで、わが国を永久の敗戦国家とさせる為に、ありとあらゆる対日奴隷化政策が現在もなお、継続していることを忘れてはならない!
「戦前=軍国主義=侵略=悪」に対して「戦後=民主主義=平和=善」というものの見事な図式が成立し、わが国は嬉々として日米安保条約を受け入れ米軍政下に置かれる。
国家最高法規であるはずの憲法(占領憲法すら)は、日米安保条約の前では単なる紙切れに過ぎない。
わが国古来の伝統・文化・歴史は、一部の記念館に入れられ見世物にされる以外は悉く破壊され続けている驚愕的事実を認識しなければならない!
これは現在白人帝国主義の主人公であるアメリカの世界支配体制の基軸が
「白人の永久優越=非白人の永久奴隷化」
であり、そのためには何をおいても非白人の英雄日本の永久支配が絶対不可欠となるのである。
ここで明確な方程式が成立した!
すなわち、「日本を支配している限り、白人帝国主義者の世界支配は続く」ということである。
日清日露で圧勝し、大東亜戦争で世界を相手に最後まで戦い抜いた驚くべき東洋精神こそ、全有色人種の仰ぎ見るところであり、英雄にたる行跡にほかならない!
鎧袖一触で常に強敵に惨敗屈服してきた支那とは大違いであろうことは歴史を見れば一目瞭然である。
わが国の永久奴隷化とは、心身に亘る抵抗要素の去勢にある!
現に国内最強の武装兵力である米軍の日本占領状態によって、わが国は独自の再軍備を建設できない状態となっている。さらにわが国民において「植民地状態の生かさず殺さず」を平和と誤解し、あるはずも無い自由と平等を真顔で信奉するナンセンスが横行している。この矛盾を無条件に甘受させ、自主性を喪失させ、国家的飛躍を断念させた対日洗脳イデオロギーこそ、アングロサクソンのデモクラシーにほかならない!
私が、あえて「民主主義」と呼ばずに「デモクラシー」と呼称しているは、第一にあくまでもこれは、わが国体と相容れぬ外来デモクラシーに過ぎない代物であるからであり、第二に、戦後に押し付けられたこのイデーこそ、大正時代にわが国を疲弊堕落させた思想ペストである「大正デモクラシー」そのものであるからにほかならない!
「国防軽視、英米隷属外交、国民堕落」によって弱体した大正デモクラシー日本は、英米の思惑通り、格好の標的とならざるを得なかった。
このように、日本が歴史上もっとも弱体化した時代は、ほかならぬ大正デモクラシーに毒された時代であり、この事象を十二分に探求していたアングロサクソンがこれを見逃すはずもなかったことは必然であろう。
そして、大東亜戦争でわが国を蹂躙した直後から、戦勝国はその手先を求めた。
戦前、英米協調路線を主張し、軍部と対立していた吉田茂こそ格好の人物であった。
戦勝国は吉田茂のライバルをことごとく公職追放し、吉田を傀儡政権の座につけることで思うがまま日本間接支配を実行してきた。
戦後保守本流といわれ60年以上にわたってわが国の基本路線となった「国防軽視・対米追従・経済偏重」吉田ドクトリンこそ、まさに「大正デモクラシー」の移し変えに他ならず、わが国を永久の敗戦国家に陥れんとする売国策動にほかならないのである。
悠久2669年歴史を戴く神国日本において、なぜ故に、鬼畜外国勢力の風下に立たねばならないのか!
近代という美名に隠れた白人優越世界秩序に組みすることを是とした人類は、いま環境破壊・世界紛争・貧富格差の危機的状況に直面している。
「西洋・キリスト教文明」による「野蛮」の破壊を人類の進歩とした理不尽極まりない大蛮行を食い止め、驕る白人を世界の表舞台から叩き出さねばならない大きな節目に立っていることを、歴史からしっかりと認識しなければならない!
故に、白人帝国主義の第一人者たるわが国が、その世界史的使命を覚醒し白人の侵略常套手段である「近代」の幻想と「デモクラシー」の麻薬をわが国から駆逐一掃せねばならない!
現今日本で、政権交代がなされたといって一喜一憂している暇は無い!
自民党であろうが民主党であろうが、外来デモクラシーを信奉する売国奴であることに何ら変わりはない!
もはや資本主義も共産主義も、また戦後の保守も革新も、結局は白人が自らの覇権を維持する為の分割支配統治政策に過ぎないし、冷戦以降に於ける白人覇権の唯一の支配手段が、「デモクラシーによる勝利」の図式であることを認識しなければならない!
今後世界の真の平和は、これら白人の狡猾な支配策動をことごとく粉砕し、その基本たる「アジアの解放」「自存自衛」の大東亜戦争の継戦と必勝しかあり得ないことを、歴史はわが国に明確に教示しているではないか!