超国家主義『民族の意志』同盟
非合法の囁き
1・はじめに
いよいよ安倍晋三首相が総選挙に踏み切り、安定議席を確保し満期2年を残した安倍政権が解散を実施する理由は、第一に、メッキが剥がれかけたアベノミクスに対する不満そらし、第二に、益々混迷群小化する野党を相手に勝利することで、女性閣僚はじめ数々噴出する不祥事へのみそぎを目論んでいるものです。
確かに、しばらくは解散なしとして野党側は愚問たらたらで審議妨害し時間切れにもっていく以外に術無きていたらく。
一方、安倍政権側には、これらを排除し自らの政策を実現しやすくなります。こう言うと安倍氏が有能宰相の勇断に見えます。
そもそも安倍首相の目指す価値観が不明確であり、掲げた戦後レジーム脱却には大疑問を感じざるを得ません。
2・戦後の植民地経済システム
また、平成二十四年12月第二次安部内閣発足とともに打ち出した経済政策。
即ちデフレ脱却と円安促進を狙ったアベノミクスは、当初から外国投資家や金融マネーゲーマーのみを利してきた幻想であり、株価上昇によって好景気幻想を抱かせ、実経済を押し上げようとするものでありました。
その為に子飼いの黒田日銀総裁に好景気を示唆するデマを言わせた。
だが、好景気に回復するはずも無く、実経済自体が既に崩壊しており 現政策ではもはやどうすることも出来ない危機的状況下にあることを強烈に認識せねばなりません。
円安により輸出促進が高唱されますが、肝心の輸出製品がないばかりか国内で製造されてさえいない驚愕的事実を認識せねばなりません。
それというもの、自民党が推進してきた戦後売国経済政策により、わが国経済システムは、外国依存型(外国優先型)の現代版プランテーション植民地と化しているからです。
そもそも「経済」とは本来「経世済民」であり、自国民の生命生活を維持発展することが唯一無二の目的であるはず。
しかし今や完全にアメリカの占領政策下に組み伏され、アメリカ国民を潤す為の下請け工場と化してきた。
アメリカ自体が大農業国であり、兵器と同様穀物を世界侵略の有力な武器としている。
その為には古来より瑞穂の国・農楽大国日本の農業を破壊することは、アメリ力穀物メジャーに巨額利益をもたらすばかりか、「胃袋破壊」こそ日本をして二度と立ち上がらせない重要な対日弱体化政策であることを断じて忘れてはなりません。
結果、穀物の自給率3割未満、生活必需品すら外国依存型という世にも不思議な非自立経済システムが出来上がった。
軍事・憲法に目が生きがちですが、実はそれ以上に経済・政治における外国・アメリカ依存によってわが国は完全な植民地状態に陥っていることを断じて忘れてはなりません!
3・自主独立忘れた民族の無様
戦後歴代政権は悉く、アメリカに額ずき外国に平伏する敗戦価値観から脱却できず、ひたすら首をすく」できるだけ周囲に波風を立てず現状維持に全力傾注してきました。
占領国による内政干渉政策をありがたく受け入れたばかりか、 嬉々として外国の走狗になってきました。
もはや「自主」「独立」「自立」は禁句となり、「国際」が至上の命題となり「世界はどのように考えているのか?」を第一とし、己の意見を持たずひたすら「世界」の意見に追従専念してきたわけです。
だが戦後わが国の「世界」は「アメリカ」を指しアメリカを宗主国と仰ぐ実に情けない状態に陥っています。
戦後69年経ってもなお、戦後敗戦国家史観に呪縛するわが国の無様な姿を晒されているのを見て、姑息な支那・朝鮮は、「強者に録り寄り、弱者を叩く」本性通り、敗残日本に対しのぼせ上がった姿勢をとる始末。
挙げ句は、竹島・尖閣・小笠原・対馬などに対する領土侵略を公然と繰り返しているのです。
いまから100年前の第一次世界大戦後、ベルサイユ体制による敗戦ドイツの徹底的弱体化につけこみ、近隣弱小国(ポーランド・フランスなど)が傍若無人にもシレジレン、アルザス・ロレーヌ、更にはザールを簒奪したことを鑑みるまでもないことです。
しかしその軽挙妄動は、その後復活した強大国によってどのような報復を食らったかは歴史がしっかりと示しています。
4・テロ・クーデターは堂々たる維新の大道
戦後価値観を共有する者が便意的に与野党に別れているだけの戦後日本政治。
同じ穴の狢がいかに政界再編・改革を叫んでみようが、何万回選挙を繰り返そうが、何も変わるはずもありません。
ゆえに、合法非合法問わず、ありとあらゆる手段を講じて戦後デモクラシー信奉者による党利党略・私利私欲の政権たらい回しを粉砕せねばなりません。
前者は「議会制政党政治を打倒する為に議会に進出する」世界観政党の建設。そして後者は言うまでも無くテロ・クーデターであります。
政治の現場は永田町の井戸端会議にあるのでは断じてなく、阿修羅社会=街頭であることを強烈に認識し、街頭を制圧する勇者こそが国家権力を掌握し維新変革を断行せねばなりません。
戦後価値観に拘泥せず、規律ある暴力で国賊売国奴を粉砕し、暴力でのぼせ上がった外敵を血祭りに上げる強力国家を再建せねばなりません。
「既存=合法」に対する「変革=非合法」であれば、維新変革とは既存価値観・秩序の破壊は、非合法をも念頭に置かねばなりません。
そして「非合法行動によって建設された国家においてはその行為自体が合法となる」それが維新であることを明確に理解せねばなりません!
国家危機の際に登場した。わが国三大維新(大化の改新・建武の中興・明治維新)こそ、既存秩序の横暴者を血祭りに上げ、既成秩序を力で粉砕した英雄的非合法行動であったことを胸張って認識せねばなりません。
危機迫るわが国において、悠久の国史は将来の英雄の耳に「維新=非合法」を囁く日が近いのです。
平成26年11月1日