超国家主義『民族の意志』同盟
白人世紀との訣別
時代が変化を要求している!
白人帝国主義が世界侵略によって敷衍させたイエス・キリストの時計塔は、いま2回目の1000年転換と20回目の百年節目の鐘を高々と打った。
だがこれは旧来白人キリスト教覇権を今後百年千年称えるものでは断じてなく、皮肉にも五百年世界を蹂躙してきた白人帝国主義自身に対する終焉の弔打である!
約1000年前の西暦1096年、当時繁栄を誇っていたセルジュク・トルコの財宝を簒奪し併せてビザンツ(東ローマ)帝国支援の名義でローマ・キリスト教会の東方進出を目論んだ教皇ウルバヌス二世は「聖地エルサレム奪還」の大義名分を掲げ、落ちこぼれの諸侯、食いそびれた浪人を掻き集めた。
新天地に土地を求め一攫千金を夢見たこれらゴロツキ盗賊集団は、厳かに「十字軍」と命名された。
実際は迫害もなく平安繁栄を誇っていたコンスタンチノープルは、青天の霹靂!
城内に乱入した殺戮者どもの手によって血の海の惨劇と化した。無辜のトルコ市民を不意打ちし血祭りに上げたこの残虐行為を、キリスト教白人は「聖地を奪還した義挙」と呼号し、異教徒侵略の金字塔としてきた。以来1000年間、キリスト教西洋人は自らの侵略行為を一切懺悔することなく、傲慢不遜にも、非キリスト教徒への侵略を邪教成敗の名目で、事ある毎に「神聖なる十字軍」を登場させてきたのだ!
自らが信じる神(それすらもイスラムから流れついたものに過ぎないのであるが)のみが正しく、それ以外は抹殺すべき敵であるとする、まさに、のぼせ上がった態度!
その傾向は、増長する白人の奢りと共に、宗教的優越から文明的優越!
さらには人種的優越へとエスカレートした!
なんたる傲慢!
ふざけた自惚れ!
近代白人史に飼い慣らされた現代人は、まるで白人優越文明が数千年も続いているかのような幻想にとらわれているようだ。
しかし、非白人世界で起こった四大文明は言うに及ばず、少なくとも500年前まではユーラシア西半島の一辺境地域に過ぎなかった欧州白人は世界に何の影響も与えなかった。
逆に13世紀には蒙古軍の怒涛の進撃、16世紀のオスマン・トルコによるウィーン大包囲の驚愕すべき脅威に晒された程だった。
歴史は下り、ようやく15世紀末になって、それまで高度なイスラム文明によって野蛮人の汚名を着せられてきた欧州白人は、イスラムのイベリア半島からの撤退に伴い、レコンキスタ(失地回復)の名で息を吹き返した。
対外侵略を「神の名によって」行われる聖戦であるとした白人の独善的な十字軍症候群はスペイン・ポルトガルの地で再起された。陸路での東方財宝簒奪の目論みが堅固なイスラム勢力に阻止されているため、海路からの侵略に切り替えたのだ。
あくまでも簒奪と殺戮によって発展を目指す根っからの侵略主義者白人は、うわさに聞く黄金の郷インドを目指し出撃していった。これが世に言う西暦1492年のコロンブスの「新大陸発見」となった。
以降、新航路発見と称し、一攫千金目当ての海賊どもが財宝目指してアジア・アフリカ・アメリカに相次いで殺到した。
バスコ・ダ・ガマ、マゼランのゴロツキども。
そして南米ではコルテス、ピサロの殺人者によって平和アステカ、インカが死滅した。
これら略奪した財宝・貴重農産物が白人の金庫を満杯にした!
貨幣経済、市民社会が世界に先駆けて発達したのは、紛れもなくこれら強奪した他人の財産があったからこそであることを、どこの教科書が教えているのか!
更には、財宝・農産物にあき足らず、遂には人身売買にまで手を出した。戦争で敗戦国が奴隷になるのとは訳が違うのだ!
はなから黒人・有色人種を非人として蔑視し、これを家畜同然にしようとアフリカに狩りに来たのだけだ!
まさに白人帝国主義が世界征服への野望に駆り立てた出来事、産業革命こそ、これら残虐な簒奪・殺戮・奴隷の上にのみ立脚した悪魔の近代開始の集大成であった事を断じて忘れてはならない!
英マンチェスターに陸揚げした豊富なアフリカ奴隷なくんば産業革命など起こり得なかったのだ!
白人の発展成長の歴史は自身の力で確実に行ってきたものでは断じてなく、常に他人をぶん殴って強奪し死ぬまでこき使った結果であることを直視しなければならない!
近代文明の血に塗られた悪行は、その後、文明的格式をもっともらしく構築することとなった。
近代思想と今尚称賛されるフランス啓蒙思想、ダーウィンの進化論のペテン本は何を言っているのか?
即ち、「近代・西洋・キリスト教」文明の名の下で白人帝国主義は、「人間が自然を支配し、白人が非白人を支配する」理不尽な差別をこの不磨の大典によって世界に押し付けたのだ。
改めて言う。
人種差別を当然とした白人は、非白人の財宝と生命を簒奪し自らの帝国主義の土台を構築した。
その完成後、他を凌駕する近代兵器・キリスト教・啓蒙思想を振りかざし、非白人を沈黙させた!
このような500年白人の支配する世界において、なにが自由!なにが平和だ!
いま、白人自らが2000年前に設定した白人世紀終焉の今年、「近代・西洋・キリスト教」に毒された旧世紀文明を打倒する絶好の幕開けであることを意識せよ!
二千年キリスト教世紀粉砕!
一千年十字軍駆逐!
五百年白人帝国主義打倒!