超国家主義『民族の意志』同盟
社会保障制度は国防の重大支柱である
1・政府の使命とは
その国家を担当する政府の唯一無二の役割は、国家国民を死守維持させることに尽きます。
即ち、わが主権・領土・国民を外国の侵略から断固守護すること。
国家を構成する全国民の生命・生活を守護発展させることにあります。
その為には、内外にわたる準備を怠らなぬ包括的国防体制を構築維持し続けること。
そして健全国家を構成する国民の健全な生活を完全に保障すること。
衣食住の完備は基より国家へ奉仕するための教育技能の指導、更には美しい国土を維持する為の環境整備が不可欠です。
イギリス労働党の言う「揺り籠から墓場まで」の国家保障が断固必要であることは言を待ちません。
現在の自由競争という美名の下で放任されている代物は、まさに無軌道勝手な弱者イジメ社会でありまるでライオンの檻にシマウマを入れている感があります。
同盟二十一ヶ条綱領にも明示されていますが、土地や基幹産業の国有化など、一見社会主義的政策が多いようにみうけられるが、わが国体には、社会主義も資本主義も適合しないのです。
そもそも社会主義的ないし資本主義的思考自体が、たかだか200年程度に台頭してきた白人の手によるユダヤ思想に過ぎません。
この外来軽薄思想に振り回されること自体、わが国体に対する冒涜に他なりません。
二者択一で考えがちな方たちは、わが国の歴史を鑑みる時、例えば奈良時代、平安時代、鎌倉時代、江戸時代をも資本主義か社会主義かに分類して仕分けするのでしょうか?
わが国三大維新である「大化の改新」の眼目の一つは「公地公民」政策です。
これは、荘園制度などに代表される土地・民の蘇我氏の私物化による弊害を抜本的に是正するものであります、まさにすべての土地や民は天皇陛下即ち国家のものであるという崇高な思想であります。
これを、私有財産制の抑制という理由から、まさかこの偉業を社会主義的政策と言うのでありましょうか。
欧米優越時代の近代、特に資本主義アメリカの理不尽な大量殺人兵器と共産主義ソ連の騙まし討ちによって敗北せざるを得なかったわが国において、彼らに通じる傀儡分子によって、いまだに米ソ冷戦構造の思考回路が続いていること自体時代錯誤であり驚愕すべきことです。
これは「反米・親米」「反中・親中」などのような言質にも現れています。
明治開国以来、欧米列強に対抗する為、常に同盟関係を結ぶことを外交の礎としてきた近代日本。明治三五年日英同盟然り、昭和二七年日米安保条約然りであります。
常にそれぞれが対ロシア、対ソ連という二者選択の結果であり、現在もなお、己の依拠する場所を、強大国家の派閥の一つに求める図式となっております。
そこには「日本」という基軸が損なわれており、いまなお某元大使の評論家が、「アングロサクソンと同盟関係をを築いている時だけがわが国は繁栄する」などという他力本願的な寝言を言っている始末です。
国家に所属する土地などの社会資本は国家に属することは至極当然であり、そこに依拠する全国民の生命・財産は国家利益に侵食しない限り、断固国家が保障することは当然と考えるものです。
これこそ、社会主義などという浅はかなイデオロギーでは断じてなく、わが国悠久の伝統的な国家主義政策であると確信します。
2・戦争する場合にも、国家の保障が不可欠
ドイツ第二帝国のビスマルク宰相が世界で最初に国家による社会保険制度を完備しました。
大本は戦争で残された遺族を国家がしっかりと面倒を見るシステムです。
現在わが国の国会では社会保障問題を政局にしていますが、こんなことは国家としての方向性・指針が明白であれば当然それに付随してくるものであります。
それを社会保障だけを論じていること自体が本末転倒と言わねばなりません。
ところが、わが国の国家のあり方や政治の目的がまったく等閑に付された戦後社会では、わが国国家像を主体的に明示すことさえ、ややもすると「侵略主義的策動」に繋がるような錯覚が蔓延しています。
敗戦国家としてあり続けることだけにひたすらしがみ付いている戦後わが国のそれは、まさに「生きている」姿が微塵にも見えず、まるで「仮死状態」に陥っていると言っても過言ではありません。
戦争や災害という究極の大問題に対して、誰がどのように保障するかという抜本的な意見がまったくなされておらず、これでは国民は安心して将来を模索できる筈もありません。
まさに敗戦国家=弱者であり続けて良いという国家像の下で、いったいどうして弱い国民を救済できるのでしょうか?
弱者が弱者を救済できる筈もなく、弱者を救済できるのは強者の特権であることをはっきりと歴史から学ばねばなりません!
私が常に言及していますが、現在わが国政治の最大の弱点は、弱者が国家権力の座に居座っていることにあります。
敗戦国家で良かったとする永田町のポツダム議会屋とペンで剣を抑えられると錯覚する大マスコミこそ、真っ先に腰砕けなる連中であることは、近い将来の維新変革で露呈されることありましょう。
民族主義政権が樹立した場合の社会保障制度とは?
失業率ゼロ。
医療の無料化。
老後・遺族・母子の生活保障。
労働環境の優遇整備。
これに加えて食糧自給自足経済体制の確立、貿易偏重の抑制と内需中心の経済システム、軍需・科学部門の拡充といった公共事業の拡大推進が並行実施されねばなりません。
このようなシステムは、「国民の国家への奉仕・国家の国民への保障」という相互関係が存在することは不可欠であります。
当然、国民の義務として祖国のために一緒に戦い労働する準備がある=徴兵制・徴労制を要求しなければなりません。
自らの生活を将来にわたり守護してくれる国家の存在があるときに、自然と郷土愛が芽生えるのは至極当然でありますし、この国家社会をもっと理解し、外国から守り抜くという愛国心が沸々と湧き出てくるものです。